なおゆき・エディと別れ、
ひとり家路を向かうひとし。
ふと気配を感じたその道は、
過酷で阿呆な帰り道への誘い・・・
なんやこの道…?行ってみよ!
はい、何を考えてるのか、
今考えても正気とは思えないんですが、
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右にそれ、この橋を渡ってしまいます。
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いったらんか〜いとばかりに突き進むひとし。
この辺は電波が非常に悪く、
なおゆきやエディからのLINE返信も受け取れず。
なおゆきから「お前どこ走っとんじゃ」
みたいなLINEをようやく受け取った時には
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あれ?これ海沿い走ってない?
ということにようやく気づきました。
海岸と平行で走ってるのに帰れるわけがない
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こんな、なんとなくイイ感じの写真を撮る余裕のあるひとし。
危機感もないのがわかります。
とりあえずまっすぐ行ってりゃ〜〜〜
なんとかなるやろ!
と、阿呆の一手で突き進みます。
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ちなみにこのあたりまでずっと登り道で、
チャリに乗れずにずっと押して登っていました。
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この脇道に入って1時間ほど経った頃に
二股が現れました。
これを左に行くわけですが、
右に行ってたら海岸線に出て、
まだ軽い地獄で済んでたかもしれません。
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そしてルートマップを発見します!
これで、「うわーこの道走ってても帰れんやん〜」って
なる筈なんですが、
この時のひとしというか、
異能“迷える子羊(ストレイ・シープ)”が発動しているひとしは
とりあえず進めばなんとかなるっしょ!
と、先に進むことにします。
ちなみに最初は「これはおかしい」と気づき、
一旦は引き返したんですが、
なんか「もったいない」というよくわからない感情が起きて
上記の通り突き進むのでした。
今思い返してもヤバイやつです。
青すぎる空の下で迷子
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通常ありえない事態でとんでもなくチャリを押し続けるひとし。
3時間ほど過ぎてようやく下り坂になり、
チャリに乗ってものすごくテンションが上がるのでした。
ちなみにこんなアップダウンを3回繰り返して、
情緒はかなりバカになってました。
そしてやっと山道を終えてここに出ました。
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どこここ…?
当然圏外です。全然わかりません。
ちなみにこのあたりです。
from キャンプ場 to キャンプ場
どっちに行ったらわからないひとし。
登り道と下り道、どっちにしようと考えた時に
もう登りはウンザリ!
と、下り道をチョイス。
また山道というか林道みたいなところをひたすら走ります。
・・・
ひたすら降ってると事件が起きます。
パンクです。
なんとなく後輪が潰れてるような気がしていたのですが、
ついに音を立てて潰れてしまいました。
一応、修理キットはあったのですが、
そんなんでいきなり直せるほど甘くありません。
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こんな場所でひとり。
自転車はパンク。
え、これやばくないかひとし……
と途方に暮れてると、
前から軽トラックが現れました!
もう無我夢中で手を振って停車させるひとし。
不審げなおじさんにひとしが
「あの〜すんません、ここ進んだら鯖江って行けますか?」
と言うと
「さばえー!?行けるわけねえやろが!!」
と一蹴されます。
実はチャリがパンクしまして…と言うと、おじさんは
この道を進んでいくとキャンプ場があるから、
そこに行ったらなんとかなるんじゃねえの?(知らんけど)
と教えてくれました。
軽トラなんで、あわよくば乗せてもらえっかも!
というひとしの甘ったれた気持ちごと一蹴され、
パンクしたチャリを無理やり漕ぎながらフラフラ走ってると
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ガラガラ山キャンプ場に着きました!
とりあえず管理事務所に向かい、
電波が届くことを確認し、
なおゆきに助けを求めた後は
ランシドのジャケのように座り込んで寝てました。
これにて終わりです。
ちなみにすれ違った軽トラックのおじさんは、
なおゆきが迎えに来てくれた時に駐車場でまた会って
「どうや!なんとかなったやろ!」
と言われました。イイ顔してました。
これで今回のチャリキャンは終了です。
疲れて寝ていたところを起こされ、
ハハハと笑って迎えに来てくれたなおゆきくんさんには
感謝しかありません。
イイ〜友達がいてくれてよかった!
この時の経験を踏まえ、
チャリのタイヤの空気圧はパンパンのパンパンにしておく
ということを覚えました。
パンパンのパンパンならパンクほとんどしないということでした。
パンク修理はあきらめます。いまんとこ。
水もないとこでチューブの空気漏れなど確認できないということに
改めて気づきました。
そして、
もう変な道に入らないゾ!
という決意をいたしました。
でも、ふとした時に思うんです。
あの橋を渡った時のひとし、
めちゃくちゃテンション上がってたなと……
そして、あの道が
ひとしをまた呼んでるような気がするのでした。
たぶん、夏が来る度に。
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チャリキャン最高!!!
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